“仕切る”ではなく、“整える”。和の空間に、調和と静けさを。

2025-03-05 共用空間向けパーテーション提案

屏風は、古くから日本人の暮らしに寄り添い、空間を美しく整える役割を果たしてきました。
単なる仕切りではなく、周囲に「調和」と「静けさ」を与える存在。それは現代においてもなお、旅館やホテル、そして私たちの日常の空間に新しい価値をもたらしています。

一般的にパーテーションというと、部屋を区切る、目隠しをする、といった機能的な役割が思い浮かびます。
しかし屏風は、それ以上の役割を担ってきました。

・光を受けて空間を明るくする

・絵柄や質感で季節感や物語を表現する

・人々の視線をやわらげ、安心感を与える

つまり屏風は「ただ仕切る」のではなく、「空間を整え、心を整える」道具だったのです。

現代でも、屏風は宿泊施設の空間演出に大きな力を発揮しています。

旅館のロビーに屏風を配置するだけで、チェックインを待つひとときが落ち着きのある時間へと変わります。金屏風であれば華やかに、木目や和紙を基調とした屏風なら静けさをもたらします。

実際に多くの宿泊客が「和モダンな雰囲気が心地よい」「日本らしさを感じられる」と高く評価し、旅館やホテルのブランディングにも貢献しています。

また、宴会場やレストランでは、空間を緩やかに仕切りつつも開放感を損なわない工夫として屏風が活用されています。固定された壁とは異なり、柔軟に配置を変えられる点も大きな魅力です。

近年は「和の要素を取り入れたいが、伝統的すぎると現代の空間に合わない」という声もあります。
そこで登場したのが、モダンデザインの屏風です。

・シンプルな布地や無地のデザイン：洋室や北欧風のインテリアにもなじみ、空間のアクセントに。

・自然素材を活かした仕上げ：木の質感や和紙の柔らかさは、落ち着いた雰囲気を演出。

・折りたたみ可能な軽量タイプ：移動や収納が容易で、現代の生活スタイルに合わせやすい。

こうしたモダンな屏風は、リビングやオフィス、カフェなど幅広い空間で活躍しています。

屏風は単に空間を美しくするだけでなく、心理的にも大きな効果を持ちます。

その効果は「空間の質を高める」という点で、現代人の生活にこそ求められているものといえるでしょう。

屏風は特別な場だけでなく、日常にも気軽に取り入れられます。

・リビングのアクセントに
テレビや家具の配置で偏りがちな空間に、屏風を一枚置くだけでバランスが整います。

・在宅ワークの仕切りに
部屋の一角をワークスペースに変える際、屏風は簡易的かつ雰囲気のある間仕切りとして機能します。

・店舗やカフェの演出に
屏風を置くだけで「非日常の雰囲気」を演出でき、訪れる人に特別な印象を与えます。

まとめ

屏風は“仕切る”道具ではなく、“整える”存在。
調和と静けさをもたらし、空間そのものを心地よくする力を持っています。

旅館やホテルでの空間演出はもちろん、現代のリビングやオフィスでも屏風は大きな効果を発揮します。伝統的な魅力を保ちながらも、モダンなデザインに進化することで、私たちの暮らしに寄り添い続けているのです。

一枚の屏風が、空間を変え、心を変える。
その価値をぜひ、現代の暮らしの中で体感してみてください。